当院で行う予防接種について
函館クリニックでは、インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチンなどの予防接種を行っています。
予防接種は、病気の発症や重症化を防ぐために行うものです。お身体の状態や年齢、ライフスタイルなどを考慮し、前向きに接種をご検討ください。
なお、ご予約なしで受診された場合、在庫の関係で当日に接種ができないことがあります。ご予約の上、予防接種の希望をお伝えいただきますよう、お願いします。
予防接種が受けられない方
体調、持病の種類、アレルギーなどにより、予防接種が受けられないことがあります。
以下に該当する方は、事前にお申し出くださいますようお願いします。
- 接種当日に37.5℃以上の熱がある
- 重い急性疾患がある
- 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液疾患などの治療中
- ワクチンに含まれる成分に対するアレルギーがある/あるかもしれない
- これまでに予防接種後に重篤なアレルギー症状が出たことがある
- これまでに熱性けいれんを起こしたことがある
- これまでに免疫不全を指摘されたことがある/先天性免疫不全の血縁者がいる
インフルエンザワクチン
インフルエンザは、38℃以上の高熱、頭痛、筋肉痛・関節痛、倦怠感、咳、鼻水などの症状を伴うウイルス性疾患です。
インフルエンザワクチンを接種することで、インフルエンザの発症と重症化のリスクを低減させることができます。
特にご高齢の方、体力や免疫力が低下している方は、重症化のリスクが高くなります。重症化すると、肺炎、脳炎へとつながることもあります。
注意事項
接種を希望される方は、事前にご予約ください。
なお、以下に該当する場合には、インフルエンザワクチンを接種することができません。
- 過去2週間以内に新型コロナウイルスのワクチンを接種した(※日程を調整すれば接種は可能です)
- インフルエンザワクチンの接種後2週間以内に新型コロナウイルスのワクチンの接種を予定している(※日程を調整すれば接種は可能です)
- 重度の卵白アレルギーがある
- これまでにインフルエンザワクチンの接種で重い副反応があった
肺炎球菌ワクチン
比較的身近でありながら、命を落とす危険性のある「肺炎」の原因の1つである「肺炎球菌」に対するワクチンです。肺炎球菌は、肺炎だけでなく慢性気道感染症、副鼻腔炎、中耳炎、敗血症、髄膜炎といった疾患の原因にもなります。
肺炎球菌ワクチンを接種することで、肺炎などの疾患の発症と重症化のリスクを低減させることができます。
なお、インフルエンザワクチンとあわせて接種することで、肺炎に対するリスクをより低減させることが可能です。
当院では、「ニューモバックス(保険)」と「プレベナー(自費)」の2種類の肺炎球菌ワクチンをご用意しております。これら2つのワクチンを組み合わせれば、強力な免疫を獲得することができます。
注意事項
- 接種を希望される方は、事前にご予約ください。
- ニューモバックスは、5年以上の経過でワクチンの効果が低下する可能性が指摘されています。接種後5年が経過すれば、再度接種が可能です。
- プレベナーは、持続的な効果が期待できます。接種は1回きりです。
B型肝炎ワクチン
B型肝炎ウイルスに対するワクチンです。B型肝炎ワクチンを接種することで、B型肝炎ウイルスに対する免疫を獲得することができます。
接種は通常3回で、1回目の接種から4週間以上をあけて2回目の接種を、1回目の接種から20~24週間異常をあけて3回目の接種を行います。
なおB型肝炎ワクチンは、平成28年より定期接種となっています。
対象者
0歳児
※標準的な接種時期は、1回目が生後2カ月、2回目が生後3カ月、3回目が生後7~8カ月となっています。
注意事項
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接種を希望される方は、事前にご予約ください。
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ワクチンの接種期間、または接種終了後のB型肝炎ウイルス関連検査(HBs抗体測定)を行うことができます。3回目の接種から1~2カ月が経過しても免疫ができていない(HBs抗体が陰性)場合には、追加で3回の接種を受けることをおすすめします。
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他のワクチンと同日に接種することが可能です。
予防接種後の注意事項
- 接種後30分は、急性の副反応の有無を観察する必要があるため、院内でお過ごしいただきます。または、すぐにクリニックに戻れる場所でお過ごしいただいても結構です。
- 接種後1時間~当日中に副反応が現れた場合には、すぐに当院にご連絡ください。
- 接種当日からシャワー・入浴が可能です。ただし、注射した部位を擦ったり、揉んだりしないようにしてください。
- 接種当日は、激しい運動、飲酒をお控えください。
ワクチンの副反応について
ワクチン接種後、以下のような軽度の副反応が現れることがあります。
- 接種した部位の赤み、腫れ、硬結(硬くなる)
- 発熱、頭痛
また、数十万~数百万件に1件の割合で、以下のような重篤な副反応が現れる可能性があります。これらの症状が見られたときには、すぐにご連絡ください。
場合によっては、救急外来の受診が必要です。
- アナフィラキシー
- 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
- 脳炎・脳症
- 脊髄炎
- 視神経炎
- ギラン・バレー症候群
- けいれん
- 肝機能障害
- 黄疸
- 喘息発作
- 血小板減少性紫斑病
- 血小板減少
- 血管炎(アレルギー性紫斑病、アレルギー性肉芽腫性血管炎、白血球破砕性血管炎など)
- 間質性肺炎
- 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)
- ネフローゼ症候群など